歴史的美術品米国稀少コインが資産保全に選ばれる理由


今年初めに中国武漢で流行し始めたコロナウイルスは瞬く間に世界中に広がり、感染者は500万人に迫り死者も30万人を超えました(2020年5月時点)。
また、経済活動の自粛による倒産や失業が今後爆発的に増加するのは避けられず、将来に不安を感じる人が増えています。

実際、上昇を続けてきた金価格は金融市場の暴落により現物資産への逃避が加速し、さらなる高騰を続けています。
弊社サイトを訪れてこの文章をお読みの皆様も同じような心配を抱えているのではないでしょうか。

なぜ、多くの人が金(ゴールド)を買い求めるのか?
株式などの金融商品と金(ゴールド)の価格は逆相関関係にあると言われ、株価下落のヘッジとして金を購入する、という理由が多いでしょうが、国の発行する通貨自体に不安がある方も少なくないと思います。

日本の通貨「円」は新興国の通貨とは異なりドル・ユーロと並ぶ世界的基軸通貨であり、「円」が無価値になる事態は中々想像しにくいですし、資産の全てを「円」以外で持つのは現実的ではありません。

しかし、世界的経済混乱や地政学上のリスク、今後予想される大規模な財政出動に伴う国の財政赤字増大など、未曾有の世界に進むのは避けられない状況である以上、資産の一部を金融商品やキャッシュ(現金)以外の現物資産で保有することは決して大袈裟な話でなく、ある意味保険としての現実的な対応であるとも言えます。

弊社では不確実性の増すこれからの時代の資産保全の一つとして、米国稀少コインをご案内しております。
なぜ、米国稀少コインなのか?その理由をご説明します。

匿名性がある

日本国内で金(ゴールド)や地金型コインを正規の販売店で購入する場合、原則として個人情報の提供を求められます。一方、米国稀少コインはあくまで昔の古いコイン=骨董品ですから、その必要はありません(売買の形態や支払い方法によっては法律上必要となる場合もあります)。

価格が安定している

アメリカのコイン市場の規模は世界一で、年間約400億円の取引高を誇ります。
購入者の多くはコレクターで富裕層も多く、オークションで数千万円の値段が付くことも珍しくありません。
※2019年にオークションで最も高く落札されたコインは1885年の銀貨で396万ドルでした。

1885 Trade Dollar, PR66 $3,960,000

多くのコレクターによって市場が支えられていますから安定的な価格を維持しており、安心して購入・保有することができます。
特にここ数年は価格が落ち着いており、高値摑みの心配も少ないと言えます。

入手可能なコインの種類が豊富

396万ドルのコインをご紹介しましたが、超高額なコインばかりではなく1枚数千円から購入可能なものもございます。多種多様なコインの中から気に入ったコインをお求め頂くことができます。
弊社でお取り扱いしましたコインの一例

米国稀少コインの購入

米国稀少コインの購入先ですが、数万円、数十万円クラスのコインは街中のコインショップやインターネットショップで見つけることができます。
一方、100万円以上クラスのものになりますと日本国内で探すのは難しくなり、アメリカから購入する形になるかと思います。
ただし、高額なコインは稀少性が高いため市場に出回る頻度も少なく、数年に一度、オークションに登場するということも珍しくありません。

弊社では、世界最大のコインオークションハウスHeritageAucitons社との提携によりご希望のコインに関するご相談・手配・取り寄せを行っております(ご購入の際の弊社手数料は10〜15%です)。

米国稀少コインの売却

取引高の多い米国稀少コインは流動性も高く、すぐに売却・換金することが可能です。またオークションに出品してみるのも思わぬ高値が付くことがあり、お薦めです。

弊社では売却を希望するコインのオークション出品のご相談も承っております。2020年1月にフロリダ・オーランドで開催されたオークションでは総額1億円のコインコレクション出品のお手伝いをいたしました。

米国稀少コイン投資に参加できる人数は限られている

米国稀少コインの中でも枚数の多いものは容易に何枚でも入手することができますが、稀少性の高いコイン、例えば確認されている存在枚数がアメリカ全土でも10枚に満たないようなものですと、資金はあるけど買えないという事態も珍しくありません。金(ゴールド)のように誰でも好きなだけ購入できる訳ではなく、「知る人ぞ知る」投資対象と言えます。

また、取引枚数が極端に少ないコインはボラティリティ(価格変動の幅)も大きいので、いかに早く良いコインを見つけ出し、且つ安く購入できるかが鍵となります。早く動けば動くほど良い取引の機会を得られるでしょう。

日本ではまだまだ馴染みの薄い今が米国稀少コイン投資を始める絶好のタイミング。ご興味のある方は弊社までお問い合わせください。


米国稀少コインのご案内

2009年UltraHighRelief $20

2009年UltraHighRelief $20金貨は、アメリカで最も美しいデザインのコインの一つと評価される1907年 St.Gaudens $20金貨の復刻版として2009年1月に販売された金貨です。

1907年 St.Gaudens金貨は当初、立体感のある(HighRelief)デザインでの鋳造を目指したものの、技術的問題により完全な形で実現することができませんした。
2009年Ultra HighRelief金貨は、現代のデジタル技術を用いて当時のオリジナルデザインを再現したもので、アメリカのスピリットとイノベーションを発信しているコインと言えます。

発行枚数は114,427枚、発売当初は購入制限が掛かるほどの人気で年間1億1240万ドルの収益を記録しました。

市場価格(種類・グレードによって異なります)
$2,300〜$6,500


St.Gaudens $20(1907 – 1933)

1900年初頭、従来のコインのデザインに不満を持っていた時の大統領セルドア・ルーズベルトは、友人の彫刻師セント・ガーデンズに新しい$20金貨のデザインを依頼しました。

ガーデンズは古代ローマコインのような彫りの深いデザインの再現を目指し、1907年にSt.Gaudens$20金貨の鋳造が開始。
しかしガーデンズがデザインしたコインの鋳造は技術的に困難を極め、高速・大量のコイン鋳造にも支障を来たすことから、以後は彫りの浅いデザインに変更されました。

市場価格は鋳造年で大きく変わります。特に1933年鋳造のコインは金融恐慌下でほぼ全て回収・溶解されたこともあり、2009年のオークションでは$7,590,020という史上最高価格で落札されています。

また、1907年鋳造の彫りの深い(HighRelief)コインも人気が高い一方、流通枚数の比較的多い年代はゴールドのスポット価格+α程度で購入することができます。歴史的背景・デザインの美しさでもお勧めのコインです。

市場価格(年代・グレードによって異なります)
$2,000〜$350,000


LibertyHead $20 (1849-1907)

Liberty$20はSt.Gaudensが登場する前、50年以上に渡り鋳造されていた$20金貨です。

この金貨にはドラマティックなエピソードがあります。

1857年9月12日、蒸気船「SSセントラル・アメリカ号」は、カリフォルニアからニューヨークへの航海中、遭難に遭い大西洋沖で沈没しました。船内には大量のゴールドと7,000枚以上の金貨が積まれており7,200フィートの深海に眠っていましたが、1985年にこれらの財宝が発見されたのです。

130年振りに引き上げられた多くの金貨は状態も良く、特に1856年と1857年のサンフランシスコ鋳造Liberty$20金貨はほぼ当時のコンディションを残していました。
これらのコインは鑑定会社のPCGS社によって調査・鑑定され、SSセントラル・アメリカ号専用ラベルで市場に流通しています。

St.Gaudens$20同様、年代や鑑定グレードにより市場価格はかなりの幅があります。SSセントラル・アメリカ号のコインは鑑定グレードMS65で$10,000前後。アメリカの歴史の中で大変重要な出来事にまつわるこのコインを所有することができます。

S.S. Central Americaラベル


市場価格(年代・グレードによって異なります)
$2,000〜$400,000


Morgan Dollar $1(1878-1904,1921)

1878年から鋳造開始されたMorgan $1銀貨は大半が一般流通用として使用されたため、ミントステート(MS、未使用品)の数が少なく稀少性の高いコインの一つでした。

ところが1970年代に入り、政府(Government Services Administration)が貯蔵していたMorgan $1銀貨を市場に大量放出したため、稀少コインから一気に入手しやすいコインとなりました。
(The King of Morganと呼ばれる1893-Sなど超高額年代もあります)

GSA放出の鑑定済コインについては、ラベルにGSAの文字があります。

市場価格(年代・グレードによって異なります)
$500〜$300,000