4-1894-S-dime

1894-S dimeは、特に希少なコインの一つです。1894-S dimeよりも希少価値が高いコインはいくつかありますが、より素晴らしいエピソードを持つコインはほとんどありません。

1894-S dimeは24枚鋳造されたとされています。当初この24枚のコインは、会計上の要請で作られたとされていました。しかし、必要とされた数字は$2.40ではなく$.40であり、現存する1894-S dimeのほとんどがプルーフのような外観をしていることから、わざわざこのような特別なコインが必要無かったのでは?との主張もあります。

近年、知られているコインが単にプルーフに似ている(鏡面を持つがプルーフ金型から打たれていない)だけなのか、それとも実際のプルーフなのかが議論されています。私たちの考えでは、この問題で知られている最高級のコインはプルーフであると考えています。また、ミントマークによるコイン収集が流行したのは、この頃からであることにも触れておきましょう。
後の調査では、1894年にサンフランシスコの造幣局の管理者であったジョン・ダゲットが、銀行家の友人からの特別な依頼でこのコインを鋳造したことが明らかになっています。

24枚のコインのうち、3枚は彼の幼い娘のハリーのもとに送られ、ハリーが大きくなるまで大切に保管するように指示されました。しかしハリーは、すぐに1894-S dimeの1つをアイスクリームを買うために使ってしまいました(幸運にもこのコインは後に回収されました)。ハリーは残りの2枚を保有し続け、60年後の1954年にカリフォルニアのディーラーに売却しました。

他のバーバー・コイン(dime、クォーター、ハーフ・ダラー)で、1894-S dimeの希少性には敵いません。オリジナルの24枚のうち、存在が確認されているのは9枚のみで、そのうち2枚は流通から外されています(1枚は現在「アイスクリーム標本」として保管)

残りはプルーフまたはプルーフに似たコインであり、保存状態は損なわれたものから宝石のようなものまで様々です。
「残りの1894-S dimeはどこにあるのか?」このコインの価値がますます高まり、取り巻くエピソードが知られれば、残りのコインも市場に現れるのではないかと考えられましたが、そのようなことはありませんでした。

実際の鋳造枚数は10枚か15枚程度で、1894-S dimeは現在信じられているよりも約2倍の希少性を持ち、1804年のシルバー・ダラーと同等の価値を持つことになります。

何十年もの間、1894-S dimeは、1913年のリバティヘッド・ニッケル、1804年のシルバー・ドルと共に、アメリカで最も価値のあるコインの一つでした。1894-S dimeは10万ドルの価格の壁を越えた最初のコインの一つであり、今日では最高のコインが200万ドルに近づいています。ジョン・ダゲットの言う通り、1894-S dimeは非常に価値のあるコインになりました。